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演武とは武を演じる事です

指導担当の久島(くしま)です。

今年のテーマは、
「神衛の事をより分かりやすく伝える」
です。

最近、あるところに合気道の指導に赴いたのですが、そこで受講生の方から
「動画サイトなどで合気道の動画を見ると、簡単に人が飛んでいて信じられません。本当なのでしょうか?」
と質問がありました。その質問をされた方は柔道の有段者なので、その疑問は当然の事だと思います。

先に質問の回答を言いますと、動画の主が
「これは真剣勝負である。」
と言った場合、それが演武であれば嘘を言った事になります。真剣勝負と演武は別物です。

基本的に合気道の演武(稽古も含む)で人が飛ぶのは、
(1)こういう条件の時に
(2)こういう事をすれば
(3)こういう結果になる可能性がある
という事を示したものに過ぎません。

人が飛ぶかどうかは、演武の受け役の人が飛躍受け身(空中を飛んで取る受け身)を取った場合、または、条件が合いさえすれば受け役の人によって飛びやすい人もいる、条件は合っているけど飛びにくいい人もいるし、条件が合わず飛ばない人もいる、という事です。

基本的に演武は武を演じるという事で、演じるなら見栄えの良さを考えるものです。演武も練習をして見栄えが良くなるものですから、そういうところが見どころかと思います。

実戦対応能力が皆無でも、演武は練習すれば誰でも出来るところが良いところとも言えるでしょう。反対に、実戦対応能力が皆無な人が、合気道の見識がない人に対して、自分が強いという誤ったイメージを与える可能性があるという事です。

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