最初に
このホームページにおける合気道の解説は、あくまでも神衛にご入会をお考えの方を対象としています。当会でのご見学と組み合わせて、ある程度合気道の事が分かるような解説としています。
合気道
合気道の技は、小さな力で大きな相手を倒す、という事を目的として考えられています。
それは単純な理論ではないので、順序立てて説明をする必要があります。
合気道が合気道たる根拠は、その動作が剣の理合に基づいている事です。つまり言い換えれば、合気道は剣の理合を体術に活かした武道です。
合気道は剣は持たないけど剣を持ったように動く武道、つまり無剣の剣術、と言えるものでしょう。
構えは合気道の基本姿勢です。
このように左右の手足を身体の中心の一直線上に揃えています。これは全身の力を自分の中心線に集めている姿勢です。中心線とは自分の身体の左右の中点を結んだ点を、頭から足まで上下に集めた線です。
そして、後ろの足を張って力を前に押し出すようにしています。全身の力を中心線上に集め、それを前に押し出す姿勢、それが構えです。
このまま両手で剣を持てば正眼の構えになります。
剣術のように動くのは勿論理由があります。剣で相手を斬る際には、剣の刃に力を乗せますが、つまり相手に接触する部分に力を乗せる際、剣で相手を斬るのと同じように力を乗せるからです。
上図 剣の振りかぶり
上図 剣の斬り下ろし
合気道が想定している状況
合気道では、(自分一人)対(相手一人)、そして(自分一人)対(相手二人以上)という状況も想定しています。
自分一人に対して相手が二人の様子
一人の相手を対処している時も、もう一人は待っていてくれません。別々の方向から同時に攻撃してきます。素早く倒し次の相手に備える必要があります。
自分が素手で相手も素手の(徒手)対(徒手)を基本としています。
(徒手)対(武器)、(武器)対(武器)という状況も想定しています。
また、
・お互いが立っている状況での立ち技
・お互いが座った状況での座り技
・自分が座った状態で相手が立っている半身半立ち
という状況での技があります。
相手が前から攻撃してくるだけでなく、横や後から攻撃してくる状況での技もあります。
合気道の技の特徴
合気道の技の特徴は、何より相手の力とぶつからないようにする、という事が挙げられます。
・相手が押してきたら、押させてその力に乗る
・相手が引いてきたら、引かせてその力に乗る
という「相手が何かをしてきたら」という状況の場合、「その力に乗る」という動作に合気道独特の工夫があります。その動作を基本動作と言います。
説明が沢山ありましたので、合気道は大変そう!とご心配になられたかもしれません。実は言葉にすれば情報量は多いのですが、実際に動作をすると全然大した事はありません。それよりも合理的な技に驚きと面白さを感じて頂けるでしょう。
そのように感じて頂けるように研究した指導をしています。合気道に興味を持たれたら、ぜひ最初の一歩を踏み出す事をお勧めします。