夜明けの合氣道








 




 

2001122日 日曜日  理由 後編

 


〜 理由 前編の続き 〜

武道など特別な人がやるものであるという印象が、世間ではあるかもしれない。
断じて違う。
自分の弱さに嘆き、将来への絶望感を払拭できない人こそ取組むものである。

武道は、いかなる過酷な状況をも乗り越え、人生を切り開くための修練である。やれば出来るという自信と、やるしかないという気構えを己の精神に宿すための修行である。

そして自らの境遇に苦しみ、不安から逃れたい人達を温かく迎え入れる準備が武道の道場にはなければならない。

私は幸いにも成人できた。母も妹も健在である。私達家族を脅かす者もあったが守ってくれる者があったのも事実である。
私の人生は、私の子供の頃の境遇にあるような人達を守ることと、生きる望みを求めて道場の門を叩く人を温かく迎え、何かしらの力を御提供することの為にある。

父を亡くした頃の私の母のような人が、前向きに人生に取組み、「男に生まれればよかった」などと思わず、女性として誇り高く人生を歩めるようになってくれることが、私の「戦技研」にかける思いである。

私自身は、いついかなる時でも暴力の被害に遭いそうな人を救出する為の訓練として「戦技研」の稽古に取組んでいる。
相手が何人であっても、どのような武器を持っていても必ず制圧出来るための研究をしている。

千葉道場の稽古生が何らかの犯罪の被害に遭い、命を落とすことにでもなろうことなら、私がその犯人に報復処置に出るのは言うまでもないでしょう。皆様は私の家族なのですから

 

 

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