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意地を示す生き方

指導担当の久島です。

意地というと「意地悪」とか「意地を張る」などという言葉を思いつきますが、あまり良いイメージがない言葉です。

何という題名の小説だったか失念してしまいましたが(恐らく津本陽の作品)、剣術の小説において
「当流の意地を示せ」
というようなセリフを見たような気がします。

その時に「意地」という言葉の意味を調べたら、「自分が思ったことをどこまでもやり通そうとする気持」とありました。つまり「当流の意地」というのは、例えば薩摩の示現流であれば「初太刀に命を懸ける、二の太刀は負け」というような、その剣術流派のあり方、というものなのでしょう。

それは人で言えば、生き方、です。しかし意地は単なる思想ではありません。考える、とか、思う、というだけなら誰でも出来ますからね。

例えば、暴力に屈しないような自分でありたいなら、相応の訓練をしていき実力を身に付けていきながら、「暴力には絶対に屈しない」という確固たる意志を持つようにする事、そうした日々を過ごしていくうちに、意地というものが示せる自分になるのだと思います。言う、思う、だけでなく、それを実際にやる為に日々努力して生きる、です。

ただ生きるのではなく、意地を示せるような生き方。これも私達がいうところのAIKIDO SYLEです。