指導担当の久島です。
前回のブログで「三日月のドラゴン」という漫画を読みかけて失敗した話をしました。そして今回も「怪獣8号」という漫画を読みかけて挫折する話です。(漫画はレンタルです)
この世界に何故か怪獣が襲撃してくる、それを防衛隊が迎撃する、という設定のようです。主人公は、怪獣に寄生されたのか、怪獣に変身する事が出来るようになって、そして怪獣の能力も持ち合わせるようになります。
敵である怪獣の能力を得た人間、その設定は飽きました。敵の能力を何らかの事情で身に付けて、そして戦うという設定は、私の記憶では仮面ライダー、デビルマン、デビルマンレディーなどから現代に脈々と受け継がれてきたものです。最近も「進撃の巨人」などがそうでしょう。「怪獣8号」の主人公が怪獣の能力を得るシーンをみて、
「またかよ。いい加減にしてくれよ。」
と思わず呟いてしまいました。
しかし、それでも頑張って、しばらく「怪獣8号」の第一巻を読み進めましたよ。
主人公は防衛隊に就職したくて採用試験を受験します。その試験において、怪獣と戦って成績を決めるという私には理解不可能な種目(適正を判定する目的?)があるのですが、ここで私は読み進める事を断念しました。作者の妄想の世界を漫画にしただけの話ですから、これ以上この作者の妄想には付き合えないという気持ちになったのです。
娯楽とリアルは明確に区別をつける必要があるのは十分承知しています。
それは、合気道の取り組み方や理解の仕方も同様に言える事です。
私は、合気道を娯楽やレジャー的に取り組む事に賛成する立場です。そして、人間修行や犯罪対応、護身術、真の武道修行、などに取り組む事も歓迎です。だから、神衛の道場は、一般クラスのみならず、実戦対応クラス「戦技研」もあります。
そこで大切なのは、娯楽か修行かを明確に意識して合気道に取り組む事です。娯楽で合気道に取り組む事は全く悪くないどころか、日々の生活を豊かにする上でも大変役に立ち、人生を価値あるものにしてくれるものです。
問題は、娯楽として合気道をやっているのに、修行とてして合気道をやっていると勘違いしてしまい、「合気道は簡単だ」「合気道は楽だ」「自分の合気道のレベルはかなり高い」「自分は凄い」などと増長した考えになってしまう事です。
合気道に取り組む事は、娯楽であっても自分に自信を持てるようになる事は目標の一つです。増長と自信の違いは、本人の実力の認識の仕方にあると思います。
だから、初心者の頃は病的でない程度の増長であって良いのです。そのうちに、
「あ、自分は調子に乗っていた!反省して次につなげよう!」
という感じで、自分が出来る事と出来ない事に気が付き、真の自信を持てるようになっていくものです。
もう1巻の途中でギブアップします。2巻まで進めませんでした。作者の方にも謝罪します。作品を作り出す苦労は大変なものだと拝察します。でも今の私には無理なんです。もしどなたか、その先を読まれた方がいらしたら、是非その内容を教えて下さい。3巻から面白くなりますよ、とか教えて頂けたら再度挑戦します。