神衛は「しんえい」と読みます。神衛の旧団体名は「養神館合気道 千葉道場」としていましたが、千葉以外の場所でも活動を行う見通しから、団体名称を変更する事にしました。そもそも千葉道場は千葉にあるから千葉道場と安易に名乗っていただけでした。
団体の名称を変更しようとした際、団体の理念を団体の名称に反映させたい思いがつのり、その候補を考えました。合気道の団体である以上、身を護る能力を身に付ける事を第一義としておきたく、自衛、防衛、護衛、近衛、親衛、という言葉に並び、私達は何を護るのか、という事を示す為に「神衛」という言葉を考えるに至りました。
神衛の意味について
団体の理念を表す言葉を考えた時に、古典や仏典などから適する言葉を探したかったのですが、不勉強で探し当てる事が出来ませんでした。そこで、取り敢えずは代表の久島が考えた造語「神衛」を使っています。
合気道養神館の「養神館」という名称は、養神館開祖である塩田剛三先生のご尊父である塩田清一氏が、自身の医院の待合室を柔道と剣道の道場として使った際に、そこの道場名として使われた「養神館」を受け継いだものです。
養神館の「神」は精神の神、つまり心という意味です。心を養い自身が成長していく場所としての道場が、養神館という名称に込められた意味と伺っています。
神衛の「神」は、養神館の「神」から1字を頂いたものです。
神衛の「衛」は、その養神館で合気道を学び養われた心が、誘惑や恐怖に負けたりする事がないよう、「心をまもる(衛)」という意味を持たせたものです。
同時に、心は命あるものに宿ります。優しい心、思いやりのある心、誰かの為に何かをしたいという心、そうした心こそ、世界の宝といえるものではないでしょうか。
そのような心を持つ命に区別など必要ありません。身体の大きさ、性別、だけでなく、人間という生物の種にも関係なく、そうした心を持つ命は大切です。
私達は、探求するべき武の本質を、そうした心を、つまり命を守る事にある、と考えている団体です。
心と命について私達は、これからも考えを深め、生きる事の素晴らしさを感じて頂けるような活動をしていきます。
それを理念として「神衛」という言葉に表し掲げています。