神衛について

養神館合気道 神衛(しんえい) 旧名称は養神館合気道 千葉道場です。
ちなみに養神館は「ようしんかん」と発音します。

ここでは
・神衛の特徴
・神衛の設立趣旨
・稽古内容と稽古環境への取り組み
という事の説明をします。

神衛の特徴
専門の実戦対応クラスを有する団体
「合気道を学んで(格闘能力という意味で)強くなれるのだろうか?」
というご心配をされる方へ。

神衛では「戦技研」という実戦対応の専門クラスを設けています。
型稽古で合気道の基本を学び、必要な人だけ戦技研で実戦の対応方法を学ぶ、という方式です。
実戦対応のクラスがあるからと言って、暴力的な団体という事ではございません。

神衛の設立趣旨
ー「心」と「命」について、合気道を通じて考えを深めていく稽古を行う団体
私達は合気道を稽古する団体ですが、武としての強さを目指す事を第一にしています。

優しい心、思いやりのある心、誰かの為に何をしたいという心、そのような心は至宝といえるものです。
そうした心は命に宿ります。
そして、そうした心が宿った命は、何も人間だけに限ったものではありません。

そして、生きとし生けるものにとって、命はたった一つしかない大切なものです。

武の本義は、心ある大切な命を理不尽な暴力から守るもの、と私達は考えています。
だから心や命について考えを深め、ただ一度の人生をより良いものとなる一助となるような合気道に取り組んでいます。

具体的な取り組みがなければ、このような事は誰でも言えてしまう事になります。

そうした取り組みの具体例が、実戦対応クラス「戦技研」です。

まずは自身が強くなり、自身の命を守れるようになったら、他の命を救える力を身に付けていく為に、神衛はつくられたのです。

神衛の稽古内容と稽古環境への取り組み、について
高い技術と理論を持つ団体
また、合気道の実戦対応の為には、基本を正しく理解し身に付ける必要があります。それゆえ神衛では「合気道の基本とは何たるか」を追求し続けて、高度な技術と理論を有しています。

養神館開祖である塩田剛三先生の動画は、動画サイトで見る事が出来ますが、「後技自由技」について演武をされている動画はありません。(「後技自由技」とは養神館で行われる審査において、弐段以上の受験者に出題される科目です。後技両手持ち自由技、後技両肘持ち自由技、後技両肩持ち自由技があります)

これは塩田剛三先生がご存命の時には、後技自由技については基礎理論が確立されていなかった事を意味します。神衛では、こうした高段者でも悩む高いレベルの技法も、きちんと理論化して学びやすくしています。

これについては後述します。

ー理論を重視する理由
何故そうするのか、という事を理論で説明しています。(ネチネチ理屈っぽい、という事ではありません)

最初は感性で理解をしても、その理解した内容を言葉による理論に落とし込まないと記憶は薄れ、上達に繋がりにくくなります。理論を学び、理解し、自身も理論的に考える能力を身に付ける事は、出来ない事の原因を追究したり、上達の為に何をするのかを考える力を養う事になります。

そうした考える力は、肩書や立場だけで相手を判断せず、相手の能力や人間性も理論的に考えられる力となります。それは人を見る力を養う事でもあり、同時に自身が人としてどうあるべきか何を目指すべきかを考える力になるはずです。

それは実戦においても、襲って来る相手の能力や意図を探る能力の向上にもつながります。

後技自由技、多人数取り、など上級者向けの難しい技法を正しく学べる道場
弐段審査以上になると審査科目に、前述した「後技自由技」と言った難しい技が出題されます。

このような技法を塩田剛三先生ご本人が直接ご指導された記録は養神館にはありません。当時、養神館本部道場道場長だった千田務主席師範(現在は合気道錬身会代表)が唯一、基礎理論を開拓されました。千田務先生が開拓された理論を足掛かりにして、神衛では後技自由技の理論を整理し、全ての道場生が理解し身に付けられるように体系化しています。

一度に二人、三人の相手が攻撃してくる多人数取りも、「入り身突き」や「変な当身(ビンタ)」だけに頼るのではなく、ただしく多人数をさばけるような技術を理論化して指導しています。

女性が安心して合気道の稽古に取り組める団体
コロナ禍で女子部が解散となっており、現在は女性だけのクラスはございません。しかしながら、女子部で培った方針(男性とは組まない等)は現在も引き継がれています。

一般部と同じ時間帯に女子部も行われています。

「女子部」は元々、NHK文化センター千葉教室にて行われていた「女性のための合気道」に端を発しています。「美容と健康」を第一の目標として、教養講座としての体力レベルを堅持しながら、初心者クラスや一般クラスであっても、女子部として無理なく合気道の稽古に取り組んで頂いています。

将来的に独立した女子部は復活する方向にあります。

初心者の為の合気道学校
当団体は合気道の道場ではありますが、英会話学校や自動車教習所のようなコンセプトとしています。

英会話学校や自動車教習所において、学生どうしで先輩と後輩の人間関係が生じる事はありません。神衛も同じ考えで、先輩後輩という人間関係を排しています。指導者は講師に過ぎず、師匠と弟子のような人間関係はありません。言葉遣いも敬語です。

セクハラ パワハラへの対策

稽古場所に到着したら指導者と先輩全員に、この画像のように挨拶に行かなくてはいけない、というルールがある団体はあります。上の画像は二人しか座っていませんが、十人先輩がいたら十人全員に挨拶に行かなくてはいけないルールです。

神衛では、道場入り口で神前に立礼して頂く事で、道場にいる全員に挨拶をした事にしています。道場内の会員も、自身の課題に集中しているので、会員が道場に入る度に集中が途切れる事を防ぐ為でもあります。

飲み会などの行事が殆どありません。
指導者も含めて誰が誰に対しても敬語で話をします。
他の会員さんの連絡先を含めたプライバシーを尋ねる事を禁じています。
問題が起きないように常に注意喚起をしています。

ご見学の際に、道場の雰囲気を感じてみて下さい。

萎縮、依存、盲信への対策
萎縮、依存、妄信などの心の状態になってしまう事は、武道に取り組み目指す事とは真逆となります。先輩後輩、師匠弟子、仲良しグループのような人間関係は、強い立場の者には居心地が良く、弱い立場の者には萎縮しやすくなります。どちらの立場であっても、自身が強くなる為の心のあり方ではありません。

当団体は武道団体として健全なあり方を模索し、人としての強さとは何かを考え、それに向かって楽しく有意義な取り組みが出来るように留意していきます。

退会もお気楽に遠慮なく
合気道の道場ではありますが、乗合バス、列車のようなコンセプトとしています。

合気道を学ぶ目的は人それぞれです。つまり自分の目的地が来たら、そこで降車すればいいのです。合気道が合わない、道場が合わない、指導者が合わない、そのような理由でも全く問題ありません。

神衛の自慢ですが、退会された会員さんが数年後に復帰される事は多々あります。また遠くに引っ越しされるので退会された会員さんが、関東に来たついでに道場に顔を出してくれたり、ついでに稽古に参加してくれたりする事はよくあります。

JR千葉駅西口から徒歩7分の常設道場
JR千葉駅西口から歩いてすぐのビルの5階にある道場です。敷いてある畳は飛躍受け身でもショックを受けにくい合気道用の特注品です。空調も、大勢の人が運動をしても十分に能力が発揮出来る強力なエアコンを導入しています。清掃は稽古ごとに消毒液を畳などに噴霧して清潔な状態を維持しています。打撃練習用のミット類も充実しています。

神衛という名称について1
神衛という名称について2