先に入会した人が威張るという悪習
当団体においては、先に入会した人が、後から入会した人に対して、何かしらの既得権益のようなものはありません。
日本には優れた文化や伝統がある一方で、先輩後輩という人間関係における先輩の既得権益、という悪習が強く根付いています。
先輩後輩という人間関係そのものの善悪の問題というより、先輩後輩という人間関係の概念のうち、悪しき風習となっている部分を排除する方針が必要だと当団体では考えています。
神衛は、合気道における英会話スクールや自動車教習所のようなところです。英会話スクールや自動車教習所で、先に入会したから先輩で偉い、という考えはありません。もし自動車教習所で、先に入所した人が1日後に入所してきた人に対して、
「1日でも俺の方が早く入所したのだから、俺は先輩だぞ。」
なんて言えば、頭がおかしい人として扱われるでしょう。
神衛も武道団体ではありますが、先に入会した人は先輩だから偉い、という考えは一切ありません。
先に入会した人が威張るという悪習2
例えば、「いじめ」のような行為の被害にあった人が、自分をどうにかしたい、という事で神衛の道場に入会したとします。
そこに、また威張った先輩がいて、変な人間関係があったら、救いがなくなります。
よって神衛では、人間関係で余計な気を使わなくて良いような環境を整えています。その一つが「先に入会した人が威張るという悪習」の徹底した排除になります。
初心者は大切な存在
「初心者だけど、大丈夫でしょうか?」
という質問は大変多くあります。

初心者の為の合気道学校と言い切っている神衛ですが、それでも、見学者や問い合わせメールにおいても、この質問は大変多くあるのです。
最初は誰でも初心者です。そして、当団体は同好会のような合気道経験者が集まって活動する集まりではありません。
神衛は、合気道はおろか武道等の経験が全くない方を対象として、合気道の基本から応用までを学んで頂く為の一種の教育機関のような団体です。初心者であるからと言って、何もご心配はいりません。
それをお分かり頂いている事を前提に、更に話をさせて頂きます。
これから神衛に入会をお考えの方は、
「自分がいると、他の上手な会員さんの足を引っ張るのではないか、迷惑をかけてしまうのではないか。」
というご心配をされるのではないか?と思われます。
これについて、ですが。
(1)初心者は単独動作から始める

養神館合気道の特徴として、基本動作がある、という事が挙げられます。最初から相手と組んで技を行う事がなく、まずは一人で、技に必要な体さばきの練習をします。これを基本動作と呼びます。
この単独動作となる体さばきを身に付けなければ、相手と組んで技を行う事はしませんので、誰にも迷惑をかける事がありません。
(2)人が頑張る姿が、他の人に与える影響
上手下手に関係なく、初心者の方が頑張る姿を見て
「自分も頑張ろう!」
という気持ちが他の会員の心に沸き起こります。これは他の会員にとってもプラスの影響になります。
(3)どんな人も最初は初心者だった
そして、初心者の方が合気道に取り組む姿を見て、先に入会した人達は
「自分にも、あんな時があった。」
と初心を思い出す機会になるものです。
どんな人も最初は初心者です。初心者である事を気にされる必要は全くございません。
ぜひ、私達と一緒に合気道をやりましょう!